P3 art and environment統括ディレクター 芹沢高志が、別府現代芸術フェスティバル2012「混浴温泉世界」のコンセプトブックとして執筆した『別府』を、出版レーベルABI+P3の1冊として、装いも新たに再刊しました。
・推薦の言葉
映画「マルコヴィッチの穴」を彷彿とさせる。感性への扉。
――南川憲二(現代アートチーム目[mé])
こんなふうに、そこに行きたくなったことはない。
――ナガオカケンメイ(デザイナー、D&DEPARTMENTディレクター)
・本書について
至る所で湯が湧き、まち全体が湯煙に包まれる世界有数の温泉地「別府」。この地で芸術祭のディレクターを務めた男が、次回に向けた迷いを抱えながら、何かを捜しにひとり別府を訪れる。彷徨い歩き、そこで出会った幻想的な風景や人、出来事に導かれ、彼が得たものとは?
本書はアートの力でその土地や環境の秘められた可能性を解放するプロジェクトを国内外で展開してきた芹沢高志が、ディレクターを3度務めた別府を舞台に、虚実織り交ぜ綴った、芸術とまち、芸術と環境を巡る思考の旅の軌跡。淡く瑞々しい、時に魔術的で猥雑な別府の風景。ふいに呼び覚まされる、映画のワンシーンや書物のことば、旅の記憶や手掛けたプロジェクトのエピソード。次第にゆっくりと「わたし」のなかに、芸術と街、芸術と環境の関係、その意義や可能性が形を成していくその過程を、丁寧に描き出す。
*本書は、別府現代芸術フェスティバル2012「混浴温泉世界」のコンセプトブックとして刊行された『別府』に一部修正を加え出版するものです。
『別府』芹沢高志 著
価格:1,600円+税
サイズ:四六判変型
頁数:192頁
デザイン:尾中俊介(Calamari Inc.)
表紙写真:草本利枝
発行日:2020年11月20日発行
発行元:ABI+P3
発売元:P3 art and environment
購入(P3 オンラインショップ)
ABI+P3ウェブサイト
*P3オンラインショップから『別府』をご購入いただいたみなさまには、刊行記念対談をまとめた「ABI+P3ミニブックレット 芹沢高志+港千尋[対談]五感をほぐす温泉文学『別府』」を同封してお送りしております。(在庫がなくなり次第終了となります。)