生きることと移動することが重なり合う人々を追って映像作品を制作しているシネ・ノマド(ニコラ・ハンベルト、ヴェルナー・ペンツェル)。「Three Windows」は、ギリシャのパトモス島に暮らし、ひとり思索的な生活をおくるアメリカの老詩人ロバート・ラックスへのオマージュ。
三つの連続する大型スクリーンにパトモスのモノクロ映像が投影され、静かに自作を朗読するラックスの声が重なります。彼の人生の旅と、ある場所から他所への移動は共に旅として映像の中に焼き付けられ、終わりも始まりもないかのように円環となって繰り返し上映されます。会場は詩人の声に満たされた静謐の空間となり、観客は三つのスクリーンを窓として、詩人の精神のランドスケープを体験しました。サブギャラリーでは、ラックスの詩を日本語と英語で展示。
東京ドイツ文化センターでは、シネ・ノマドのこれまでの作品「ステップ・アクロス・ザ・ボーダー」 「ミドル・オブ・ザ・モーメント」が上映されました。
会期:1999年10月7日〜24日
会場:東長寺講堂P3
主催:P3 art and environment
共催:東京ドイツ文化センター
協賛:株式会社資生堂
協力:三菱製紙株式会社
後援:東長寺
アーティストトーク
出演:シネ・ノマド
日程:10月8日
会場:東長寺講堂P3
映画上映
「ステップ・アクロス・ザ・ボーダー」「ミドル・オブ・ザ・モーメント」
日程:10月12日〜14日
会場:ドイツ文化会館ホール