2015年10月24日、「言葉の宇宙船—印刷物と思想の共有を巡って」と題して、港千尋と芹沢高志のトークイベントが開催されました。意外にも、ふたりにとってこれが初めての対談。印刷物は様々な思想を運んでくる「宇宙船」なのではないかという視点で、これまでの考え方を変えるような印刷物との出会いについて話を交わしました。
それから半年後、芹沢のもとに港から一通の手紙が届きました。「どうでしょう。いっしょに宇宙船を作るのは」。何でまたこの時代に? それは「未知だから」と続きます。

この2回のトークイベントでは、ふたりがこれまで読んできた本を持ち寄りながら、なぜ今この時代に本なのか、そもそも本とは何なのかについて考える場をつくりました。「これまでになかった状況が、これまでになかったような方法を生み出すのではないか」。既に話し尽くされたと思われてきた、本、そして出版について改めてじっくりと向き合い、これからの、わたしたちの宇宙船をつくる一歩にしたいという願いを込めて企画しました。

日時:2016年6月22日「こんな本を読んできた」、7月8日「小さな発信基地をつくろう」
会場:P3 art and environment/P3 Project Space
出演:芹沢高志(P3 art and environment統括ディレクター)、港千尋(写真家/著述家/Art Bridge Institute ディレクター)
主催:ABI+P3共同出版プロジェクト

P3 shop
「言葉の宇宙船 わたしたちの本のつくり方」