戦乱の祖国への帰国をあきらめ、私たちの国に住むことになったヤドランカ。
日本文化に馴染み、食事は専ら日本食というほど日本びいきだった彼女は、遠い祖国に思いを馳せながら、柔らかく、かつ力強い声でたくさんの歌を聞かせてくれました。また、日本のミュージシャンたちとの交流を通して、新たな作品も残してくれました。
画家でもあったヤドランカの遺作を展示し、ミュージシャンや研究者など、さまざまな活動を通して交流のあった方々によるライブやトークショーを開催しました。
会期:2016年7月21日~24日
会場:P3 art and environment/P3 Project Space
ライブ:小室等、佐藤Gwan博、竹田(金)裕美子、ママタンゴ(ホッピー神山+福岡ユタカ、B-come(坂田美子+稲葉美和+木村たかのぶ)、永島広、角岡太郎、Sublime、喜多直毅、Ayuo+立岩潤三+瀬尾真喜子
トーク:山崎信一、中島由美
主催:ありがとう ヤドランカ展実行委員会(代表:湯川れい子)
協賛:ボスニア・ヘルツェゴビナ大使館
協力:(株)セントラルミュージック、(株)アドリア・インターナショナル
Jadranka ヤドランカ
1950年7月24日、サラエボ生まれ。旧ユーゴスラヴィアを代表するシンガー・ソングライターで画家としても活躍。サラエボオリンピック(1984年)のテーマソング『シュトテネーマ』(邦題:あなたはどこに)で注目され来日。戦乱の祖国への帰国をあきらめ、20年以上にわたり日本を拠点に活動したが、2011年よりボスニアに帰り療養生活に。2016年5月3日逝去(享年65)。
©Jadranka Stojakovic