現代アートチーム目 [mé] による《まさゆめ》は、年齢や性別、国籍を問わず世界中からひろく顔を募集し、選ばれた「実在する一人の顔」を巨大な立体物として東京の空に浮かべるプロジェクト。
2019年に「顔募集」として、東京の空に浮かぶ顔の候補を募集。顔候補を探索・収集する「顔収集ワークショップ」も都内各地で実施しました。その後、世界中から集まった老若男女の顔からただ一人を選ぶため、誰もが参加できるオープンな「顔会議」を開催。“2020 年夏の東京の空に、どのような顔を空に浮かべるべきか”について議論を深めました。このプロセスを経て目 [mé]が顔を選定し、制作に入りました。実際に浮かべられる顔、日時や場所は当日まで非公開とされました。
このプロジェクトは、目 [mé]の荒神明香が中学生の時にみた「夢」から着想しています。ともすればとっくに忘れ去っていてもおかしくないような一人の日本の中学生が見た、たわいもない夢から出発し、あなたや私、他の誰かでもあり得たような個人の顔が、2021年の東京の空という極めて公的な視界の中に浮かべられました。本作品は、これらの「個」と「公」の両義的関係の中に、あらためて我々の存在を見つめようとするものです。
当初は2020年夏に実施予定でしたが、東京2020オリンピックが新型コロナウイルス感染症の影響で延期されたことに伴い、2021年夏に延期しました。
P3は企画アドバイス、海外広報を担当しました。
日時:2021年7月16日、8月13日 ※日時・場所は事前非公開
場所:代々木公園、隅田公園
企画 : 目 [mé]
主催 : 東京都、アーツカウンシル東京(公益財団法人東京都歴史文化財団)
協力:P3 art and environment