2011年2月11日・12日開催の「いわきぼうけん映画祭」での上映を前提として、いわき芸術文化交流館アリオスで2010年9月26日から11月23日に行われた、美術家・岩井成昭の指導による映像制作ワークショップ。

参加者はまず、さまざまな映像作品の場面を見て映像言語の読み解き方を学び、映像に対する「まなざし」を身につけた後、シナリオを起こしてロケハン、その後実際にビデオカメラを持って撮影、最終的にパソコンを用いて編集作業を行いました。

自分たちのごく身近に起こっている出来事をテーマとして、いつもの日常が「まなざし」によって魅力的に変化した瞬間=「ターニング・ヴィジョン」を捉える映像作りを目指し、それぞれに魅力的な、4チームによる4作品を映像作品として完成させました。

【作品紹介】

『Mambo de Alios ~出会いのプレリュード~』12min.
制作:押田優子、島崎圭介、高橋綾
出演:横山晋三(いわき小劇場)、寺島恵美(劇団ギャング団)
サイレント映画風に男女の出会いと、ひょんなことから暴走する男の妄想を描く。
ロケ地「いわきアリオス」は東日本大震災の主要避難所であり、震災後は約200名が避難していた。

『susiki』9min.
監督:タカダKコ、長谷川好美
制作:鈴木まなみ
プロデュース:小松ひろみ
三世代の異なる3つのエピソードを通して、成長することとは何かを問う。第2、3話の舞台となる住宅は津波の深刻な被災地で、福島原発から30km圏内の避難地域・南相馬に立地。

『セカンドライフ』14min.
制作・監修:AKA3(池亀彩、国府田賢司、暁)
「ショートショートフィルムフェスティバル&アジア」出品作品
親父3人組のちょっと風変わりな友情物語。ロケ地はいわき市と北茨城市。

『3・5・8』7min.
監督:三原由起子
企画・制作:プロジェクト358(三原由起子、篠崎哲也、岡崎和彦)
「ご当地名物三五八漬」の魅力を通して、郷土愛に目覚める女ロッカーのPV風作品。原発から10km圏内の浪江町が作者の故郷。後半では、いわき市内の名所がフラッシュバックする。


【上映会】

第一回:
「ニューカマーズ・ヴュー ~イミグレーション・ミュージアム・東京にむけて~」にて上映
日時:2011年3月26日 18:00
会場:小金井アートスポット シャトー2F

第二回:
東北地方太平洋沖地震復興支援アートアクション「いま、わたしになにができるのか?─3331から考える」にて上映
日時:2011年4月2日 12:00~18:30 、3日 12:00~17:00 
会場:3331体育館

第三回:
いわき「ターニング・ヴィジョン」映像制作ワークショップ作品上映会
日時:2011年4月24日 
15:00開場/16:00開映
会場・協力:アサヒ・アートスクエア(スーパードライホール4F)
*アサヒ・アートスクエアで開催中の「OPEN SQUARE DAY」の1プログラムとして実施

主催:いわき芸術文化交流館アリオス
指導講師:岩井成昭
テクニカル・アシスタント:西村明也(東京芸術大学助手)
協力:いわきぼうけん映画祭実行委員会
制作協力:P3 art and environment

https://p3.org/tv/