人と社会の関係性にテーマを求め、映像や音声によるインスタレーションを発表、コミュニティや伝統を再構築する試みを続けるアーティスト、岩井成昭。「幣のフィールド」は北海道の「十勝千年の森」に設置されている岩井のアートプロジェクトです。

2006年から全国各地でワークショップを行い、子供から大人まで幅広い世代の参加者が粘土をこねました。ひとつとして同じものはない、純白に焼成された小さな陶のオブジェを「十勝千年の森」内の原野に移し、敷き詰めて生み出された白いフィールド。それは、現代に生きる私たちと過去の人々、そして未来の人々をつなぐ贈り物でもあります。

より大きな時の流れのなかで、自分自身はかかわれないほど先の、
しかし実際はかかわらざるを得ない、未来に向けて──
岩井成昭

実施期間:2008年夏~2012年夏

幣のフィールド