「爆発の瞬間、天・地・人すべての存在はわれを忘れ、時空は止まり、あるいは時空は出発の原点に戻ります」(蔡國強)

火薬を使って大地に壮大なドローイングを描く蔡國強の作品を想起する装置として、単に火薬画を展示するのではなく、蛇腹状の7点の屏風画を放射状にインスタレーションとして提示。それぞれの作品は将来実現させるプロジェクトの計画図として制作され、地球上でのプロジェクトの多くはすでに現実のものとなっています。

展示作品
メインギャラリー:
Project for Extraterrestrials No.6「大脚印-ビッグフット」
Project for Extraterrestrials No.7「ベルリンの壁を再現する」
Project for Extraterrestrials No.8「烽火台を再燃する」
Project for Extraterrestrials No.9「胎動II」
Project for humankind No.2「ある一つの月蝕」
Project for humankind No.3「月球・負ピラミッド 時空模糊プロジェクト」

サブギャラリー:
45億年の秒読みプロジェクト、極光(オーロラ)との対話プロジェクト、地球公立SETI基地プロジェクト、万里の長城に1万メートル加えるプロジェクト、そのほか多数のプロジェクト案を展示。

蔡國強「原初火球 The Project for Projects」
会期:1991年2月26日〜4月20日
会場:東長寺講堂P3
主催:P3 art and environment
協賛:丸玉屋小勝煙火店 松永太郎/松永直美
キュレーター:高岸道子

トーク

蔡國強を含む在外中国人アーティストの展覧会などを企画した在仏中国人キュレーターが、中国現代美術の現状についてレクチャーを行いました。
出演:フェイ・ダ・ウェイ
日程:1991年4月20日