ヘンリー・デイヴィッド・ソローのエッセイ「市民の不服従」を素材としたメゾスティック詩を下敷きに、6脚の椅子、36台のラウドスピーカー、36台のCDプレーヤーとアンプ、コンピュータ制御された24個のライトでシステムが構成され、コンピュータによって様々に変調されたジョン・ケージの声が空間を満たしました。ドクメンタ8で発表された作品をP3の空間に合わせて再構成したものですが、インスタレーションの指示は最晩年のジョン・ケージ本人によるものです。

同時に、ケージがチャンス・オペレーションで制作した平面版画作品「ストリングス」をサブギャラリーに展示。会期中に数多くの関連コンサート、パフォーマンス、レクチャーなどを行いました。

会期:1993年4月20日〜8月1日
会場:東長寺講堂P3
主催:P3 art and environment
協賛:松下電器産業株式会社、日本アムウェイ株式会社、サントリー株式会社、資生堂株式会社、JTB、NEC、Heineken Beer
協力:BOSE株式会社、川村龍俊、ブライアン・スモールショウ
設置・照明:アンドリュー・カルヴァー
展示・版権コーディネーション:ミミ・ジョンソン(パフォーミングアートサービス)
展示協力:ジェームズ・キャロル、ザート&カンパニー、松永太郎、松永直美

関連企画
コンサート

出演:C.A.N. (Contemporary Artistic Nation)
日程:6月6日、20日、7月4日、11日、18日、8月1日

出演:江村夏樹、河合拓始、平岩佐和子ほか
構成・題名翻訳:江村夏樹
日程:5月20日、6月24日、7月22日

「RE(CAGE)MIX」
出演:小杉武久、高橋悠治、安井献
日程:7月1日、2日

マクロビオティック夕食会

日程:5月30日、6月27日、7月25日

トーク

「食と清貧」久司道夫 
日程:5月23日

「ジョン・ケージは影響を与えたか?」庄野進 
日程:6月12日

「バックミンスター・フラーのアナーキズム」芹沢高志 
日程:7月17日


「ソローと20世紀の末裔たち」金関寿夫 
日程:7月24日

特別展示 
版画作品ストリングス

会期:1993年4月20日〜8月1日
会場:P3サブギャラリー