【さいたま国際芸術祭2023】
現代アートチーム目[mé]によるディレクションのもと、「旧市民会館おおみや」をメイン会場に、さいたま市内各所では市民プロジェクト、連携プロジェクトなども実施しました。
かつて“市民のハレの舞台”を支えた「旧市民会館おおみや」は、ふたたび劇場としてその扉を開きました。会場には観客導線として、黒い骨組みに透明板を張った「フレーム」が縦横に貫通し、そこを歩く鑑賞者はフレーム越しに作品や他の鑑賞者をみるとともに、自分自身もまたフレームの外からみられることとなり、芸術祭のテーマ「わたしたち」を貫く重要な要素として、他に例を見ない状況を生み出しました。
インスタレーションや写真、彫刻、なかには日によって変化する作品を展示し、大ホールでは、音楽ライブ、パフォーミング・アーツの公演、映画上映など、多種多様な演目が行われ、公演のない日もそれらの準備やリハーサル風景を連日公開。
メイン会場の内外やさいたま市内各所では「SCAPER(スケーパー)」プログラムを実施。パフォーマーとそうでないものの差が曖昧になる仕掛けとして、本当なのか偶然なのか見分けがつかないような「虚と実の間の光景」がつくられていきました。
用意されたものでない『本当の〝気づき〞や〝体験〞には、観客がそれを見逃してしまう可能性すら不可欠のもの』とする本芸術祭。何度来場しても同じ体験は保証されず、あえて観客が〝見逃す〞機会を多くつくることによって、固有の鑑賞体験につながることを目指しました。
テーマ:わたしたち
ディレクター:目 [mé]
会期:2023年10月7日〜12月10日
参加アーティスト:アーニャ・ガラッチオ、荒川弘憲、イェンズ・パルダム、伊藤比呂美、今村 源、L PACK.、小田 香、オルヤ・オレイニ、川島拓人、グザヴィエ・ドラン、倉田 翠、近藤良平、市民文化団体【岩槻Jazz、浦和ギターマンドリンクラブ、コカリナ・オーク、埼玉県立大宮光陵高等学校合唱団、さいたま市浦和吟剣詩舞道連盟、さいたま市音楽家協会、さいたま市立浦和高等学校吹奏楽部、さいたま市立白幡中学校ダンス部、埼玉大学吹奏楽部、さいたま和太鼓振興会、市内アマチュアオーケストラ有志】、ジム・オルーク、沙青(シャー・チン)、白鳥建二、田口陽子、谷口真人、短編アニメーション・プログラム【小野ハナ、金子勲矩、若林 萌】、テリー・ライリー、テレンス・マリック、濱口竜介、平尾成志、プッティポン・アルーンペン、マーク・ペクメジアン、ミハイル・カリキス、村川拓也
主催:さいたま国際芸術祭実行委員会
【さいたま国際芸術祭2020】
さいたまトリエンナーレ2016から2回目となるさいたま国際芸術祭2020。メイン会場となった旧大宮区役所では、その場所の記憶やさいたまの地域性に着目した新作アートプロジェクトが発表され、アネックスの旧大宮図書館では公募キュレーターと市民プロジェクトによる展覧会が行われました。市民の主体性に注目した広報ビジュアルを展開し、コミュニケーションに焦点をあてた作品を多く配しましたが、開幕直前に新型コロナ感染症が拡大し、会期は当初予定の春から約半年遅れての開催となりました。
改めて新しい芸術祭のあり方と鑑賞機会を創出するため、「オンライン」と「オンサイト」(会場での展示)という2つのスタイルを設けました。
テーマ:花 / flower
ディレクター:遠山 昇司
会期:2020年10月17日〜11月15日
会場:旧大宮区役所、旧大宮図書館、宇宙劇場、大宮図書館、埼玉会館、鉄道博物館ほか
参加アーティスト:碓井ゆい、梅田哲也、川井昭夫、篠田太郎、新津保建秀、須田悦弘、高木正勝/OleO/高田政義、クラウス・ダオヴェン、フランク・ブラジガンド、ミヤケマイ、テリ・ワイフェンバック、ベス・スティーブンス&アニー・スプリンクル、日本フィルハーモニー交響楽団、風景と食設計室 ホー、MEAT VOICE(小国士朗+澤田智洋)、NHK「おやすみ日本 眠いいね!」、yoyo.、平川恒太、森永泰弘、裏アートさいたま、飯田将茂、最果タヒ、長島確+やじるしのチーム、Soi48/Monaural mini plug/俚謡山脈、TETTAほか
主催:さいたま国際芸術祭実行委員会
【さいたまトリエンナーレ2016】
127万もの人々が生活するさいたま市を、日本有数の「生活都市」と位置付け、世界に開かれた創造と交流の現場をつくりだそうとする国際芸術祭。
国内外で活躍する34組のアーティストが現地を訪れ、さいたまの地ならではの新作アートプロジェクトを展開しました。併せて、地形、地質、植生、気象、歴史、文化など多方面から、さいたま市をジャンル横断的、即地的に見渡す地域研究「さいたまスタディーズ」を実施。市民が積極的に芸術祭に参加できるよう、自発的に活動するサポーター組織が発足し、また、地元で活動している方たちの発表の場として「市民プロジェクト」や「連携プロジェクト」も広く展開されました。
テーマ:未来の発見!
会期:2016年9月24日~12月11日
会場:旧埼玉県立民俗文化センター、 旧埼玉県部長校舎、さいたま市内各所
参加アーティスト:秋山さやか、アイガルス・ビクシェ、チェ・ジョンファ、藤城光、ダニエル・グェティン、日比野克彦、ホームベース・プロジェクト、磯辺行久、日本相撲聞芸術作曲家協議会、川埜龍三、オクイ・ララ、ロングフィルム・シアター、アダム・マジャール、松田正隆+遠藤幹大+三上亮、目、向井山朋子、長嶋確+やじるしのチーム、新しい骨董、西尾美也、野口里佳、岡田利規、大洲大作、大友良英+Asian Music Network、小沢剛、ウィスット・ポンニミット、ソ・ミンジョン、サイタマ・ミューズ・フォーラム、ダンカン・スピークマン&サラ・アンダーソン、鈴木桃子、高田安規子・政子、多和田葉子、マテイ・アンドラシュ・ヴォグリンチッチ、アピチャッポン・ウィーラセタクン、ユン・ハンソルほか
主催:さいたまトリエンナーレ実行委員会