十勝千年の森
十勝千年の森
2003年、北海道の日高山脈を望む十勝平野に、サステイナビリティに配慮した「十勝千年の森」がオープン。200ヘクタールの広大な敷地には、エゾジカやヒグマが棲息する森に囲まれた開拓時代の遺物が残ります。切り開かれた草地に在来樹種の植林などで十勝本来の森の復元を試みる一方、「農業と食」をテーマに、適宜人の手を加えていくことでより豊かな環境づくりを目指しています。
一帯には札内川を日本一きれいな水質にした要因といわれる麦飯石がごろごろ埋まり、すがすがしい空気がより一層澄んでいるように感じられる土地です。冬期は雪に覆われますが、周辺地域で産出したものや自社開発した農畜産物を提供するレストランと蕎麦屋は通年営業しています。
敷地内に「デメーテル」で展示されたインゴ・ギュンターの馬骨を素材とした作品「時折形を成す」を恒久設置。入り口付近の小さなサイロの中を覗くと、宇宙恐竜のような「馬」に驚かされます。2005年には同じく「デメーテル」で発表されたオノ・ヨーコの「スカイTV」が農家廃屋に設置され、冬以外のウィークエンドに公開されています。